だからこそ、あなたがたはあらゆる熱意を傾けて、信仰には徳を、徳には知識を、知識には自制を、自制には忍耐を、忍耐には敬虔を、敬虔には兄弟愛を、兄弟愛には愛を加えなさい。《ペテロの手紙 第二 一・5~7》
あなたは、聖霊により感化され、聖霊の助けを頂き、信仰の全き確信の恵みを得ることを願うだろうか。そうであるなら、聖書があなたに告げるように「あらゆる熱意を傾け」なさい。
先ず、あなたの信仰が正しいものであるよう、気をつけなさい。即ち、単にキリストの教えを信じるというだけではなく、キリストだけに拠り頼み、キリストのみに信頼する単純な信仰であるよう、気をつけなさい。勇気をもって「熱意を傾け」なさい。神があなたを獅子のように勇猛な人にしてくださるよう、懇願しなさい。そして神から義と認められているという確信に満ち、大胆に進むことが出来る者となれますように。聖書をよく学び、神について知識を得なさい。教理を深く知ることは、信仰を堅固にするのに非常に役立つ。神のみことばを理解しようと努力しなさい。そして、そのみことばを心の中に豊かに蓄えなさい。
次に、「知識には自制を…加えなさい。」自分の肉体に注意を払いなさい。即ち、外なる人に関して節制しなさい。あなたの魂に注意を払いなさい。内なる人に関して節制しなさい。唇と、生活と、心と、思いについて節制することを身につけなさい。
そして、神の聖霊により「忍耐を…加えなさい。」即ち、信仰が試みられる時、試練に耐える忍耐が養われる。その結果、火を通して精練されてもなお朽ちて行く金よりも尊い信仰が与えられる。この忍耐を神に求めなさい。忍耐という徳を身につけなさい。即ち、苦難の中でもつぶやくことも、落胆することもないようにしなさい。
更に、忍耐の恵みを勝ち得たならば、「敬虔を…加える」ことに目を向けなさい。敬虔は宗教以上のものである。神の栄光を現すことを、人生の目標としなさい。神の御前で生きることを志しなさい。神の近くに住み、神との交わりを求めなさい。そうすれば、あなたには敬虔が加えられるのである。
最後に、「敬虔には兄弟愛を…加えなさい。」全ての聖徒を愛しなさい。そして、全ての人に両手を広げ、その魂を愛する博愛を加えなさい。これらの宝石で飾られ、これらの天来の美徳を実践すればするほど、「あなたの受けた召しと選び《Ⅱペテロ 一・10》」を明確な証拠をもって知るに至るであろう。
もしあなたが確信を得たいと願うなら、「あらゆる熱意を傾け」なさい。生ぬるい状態にあることは、至極当然と言えば当然であるが、不信仰の状態に留まることと同義である。
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