わたしはあなたを見守り、あなたを民の契約とし……。《イザヤ書 四十九・8》
イエス・キリストは新しい契約を結んでくださった。しかし、ご自身が新しい契約そのもののお方である。また契約内容である。
すべての信者は、このお方を持っているのである。「神は、ご自分の満ち満ちたものをすべて御子のうちに宿らせた《コロサイ 一・19》」と書かれている。
まず、ここに書かれている「神」について考え、また神の無限性に思いを至らせよ。次に「完全な人」について、またイエスの美しさに思いを至らせよ。神であり人であるキリストがかつて持っておられたもの、今後持たれるものは、皆あなたのものである。私たちの主イエスは、神として、全知、遍在、全能であられる。この偉大な、栄光ある性質のすべてがあなたのものであることを知るのは、何という慰めであろう。キリストに力がある。その力があなたのものとなっている。あなたを支え、力付け、敵に打ち勝たせ、終わりの日まであなたを堅く保っている。キリストに愛がある。キリストの心にある愛の一滴に至るまで、すべてあなたのものである。あなたはキリストの愛の大海に飛び込み、「これは私のものだ」と言うことが出来る。キリストに正義がある。見かけは厳しい性質であるが、これもあなたのものである。なぜなら、キリストは義である。その義により、新しい契約に約束されていることを、必ず成就してくださるのである。キリストが完全な人としてのお持ちの全てが、どれもみなあなたのものである。完全完璧な人であるキリストの上に、御父の喜びがある。キリストが神に受け入れられたことこそ、あなたが受け入れられる理由である。完全なキリストの上に注がれた父なる神の愛が、今あなたの上に注がれている。キリストのなされた御業の全てがあなたのものである。キリストは、汚れのない生涯において、律法を全てお守りになった。律法を成就なさったキリストの完全な義は、あなたのものである。キリストの義があなたに転嫁されている。キリストは新しい契約の内に留まっておられる。私たちもその契約の内に留まっているのである。
主よ。私は主イエス・キリストのものです。この真理は、何と聖い慰めでしょう。救い主が私のものであることを知ることは、何という祝福でしょう。天の子羊の中に、私の身に余る幸いがあります。主の御名を聞く時、私の心は踊ります。
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