12月19日 準備する働きは主のもの

くじは膝に投げられるが、そのすべての決定は【主】から来る。《箴言 十六・33》

くじによる決定が主から来るのなら、私たちの全生涯の配剤、整える働きは誰がするのだろうか。単純なくじ引きが主によって導かれるなら、私たちの生涯を通じて起こる出来事は、なお一層主が導いてくださるのは明らかである。主ご自身がこのことについて、次のように仰せられる。「二羽の雀は一アサリオンで売られているではありませんか。そんな雀の一羽でさえ、あなたがたの父の許しなしに地に落ちることはありません。あなたがたの髪の毛さえも、すべて数えられています。《マタイ 十・29~30》」

親愛なる友よ。このみことばを常に心に留めているなら、あなたの心には聖なる静けさが訪れるであろう。このみことばにより、あなたの心から不安は消えてゆくだろう。そして、クリスチャンが持つべき忍耐と、心の内の静けさと、快活さの中を歩むことが出来るようになる。

思い煩う時、人は信仰を持って祈ることが出来ない。この世の事で悩んでいる時、人は主に仕えることが出来ない。自分自身の思いに仕えているからである。あなたが、「まず神の国と神の義を求め」るなら、全てのものがあなたに「与えられます。《マタイ 六・33》」あなたが自らの運命や境遇に苛立っているなら、あなたはキリストの働きに対して余計なお節介をしていることになり、自らの仕事を怠っているのである。あなたは、「準備する働き」を自らの力で行おうとしている。そして、あなたの成すべきことが「従うこと」であることを忘れている。聡くあれ。従うことに専念しなさい。そして、キリストに「準備する働き」をお任せしなさい。

来て、御父の天の蔵を調べてみなさい。御父がその蔵に、それ程豊かに蓄えておきながら、あなたを飢えたままになさるかどうか御父に尋ねてみなさい。御父の憐れみの心を見なさい。御父が今まで不親切なお方であったことがあるなら、それを証明して見なさい。御父の測り知れない知恵を見なさい。その知恵が今まで誤ったことがあるなら、それを示してみなさい。とりわけ、あなたのためにとりなしてくださっているイエス・キリストを仰ぎ見なさい。そして、キリストがとりなしておられるにもかかわらず、御父があなたに対して憐れんでくださらないことがあるかどうか、自問してみなさい。御父は、一羽の雀でさえ覚えておられる。であるなら、貧しさの中にあるご自身の子どもたちの中の、最も小さい者の一人をお忘れになることがあろうか。「あなたの重荷を【主】にゆだねよ。主があなたを支えてくださる。主は決して正しい者が揺るがされるようにはなさらない。《詩篇 五十五・22》」

「わが魂よ。お前の低い身分を喜び、憩いを得なさい。 / 偉大な者になりたいと思っても、望んでもいけない。 / 神の御心を心に刻みなさい。 / 神の御心をお前の栄光とし、神の富をお前のものとしなさい。」

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