5月10日 主なる神さまの鞭(むち)

たとえ死の陰の谷を歩むとしても、私はわざわいを恐れません。あなたがともにおられますから。あなたのむちとあなたの杖、それが私の慰めです。私の敵をよそに、あなたは私の前に食卓を整え、頭に香油を注いでくださいます。私の杯はあふれています。《詩篇 二十三・4~5》

神さまは愛する者に鞭(むち)をお与えになります。鞭として与えられた苦しみや問題を通る時、しっかりと神さまに立ち返り、不信仰と不従順の罪を捨てなければなりません。或る人は神さまから来る苦しみや問題に襲われる時、神さまに立ち返らず、不信仰と不従順をそのままにしておきます。むしろ、神さまに背を向けて、世の中へ世の中へと行き、神さまから離れて行きます。そうなれば神さまから来る鞭はもっと手荒いものとなります。

幼い頃、お父さんやお母さんから懲らしめのため叩かれた時、痛いので逃げたでしょう。逃げると、もっと強く叩かれます。その事を知ると、今度はお父さんやお母さんの胸に飛び込むのです。親の胸に飛び込む時、愛されていることを体験できます。

私たちは神さまから懲らしめられる時、神さまから逃げるのではなく、神さまの胸に飛び込まなければなりません。神さまの胸に逃げるとは、すなわち徹夜の祈りや断食の祈りをささげ、もっと熱心に神さまに仕えることです。そうする時、神さまはご自分の胸に抱きしめてくださり、苦しみや問題を祝福へと変えてくださるのです。

また、試練に会う時、忍耐しなければなりません。苦しみや問難を、むしろ感謝して受け取らなければなりません。そうする時、神さまの御力をもっと深く体験し、信仰の実を豊かに結ぶようになるのです。

また、敵である悪魔が私たちに苦しみや問題を与える時には、真理のみことばの上にしっかりと立たなければなりません。そのみことばとは、きょう一緒に読んだみことばです。「私の敵をよそに、あなたは私の前に食卓を整え、頭に香油を注いでくださいます。」 盗み、殺し、滅ぼすために近づく敵である悪魔を見る時、誰でも絶望します。しかし私たちが、敵の目の前で食事を整えてくださる神さまを、信仰の目で見上げる時、どんな苦しみや問題も恐ろしくありません。神さまは敵の前で私たちに、霊的な食事も整えてくださいます。私たちに必要な物はすべて整えてくださいます。

私たちにとって、苦しみや問題は決して楽しいものではありません。けれども苦しみや問題を通る時に、私たちは霊的に成長し、敵に対し勝利できるのです。「苦しみに会ったことは、私にとって幸せでした《詩篇 百十九・71》」と書かれている通りです。毎日の生活の中で、苦しみや問題を体験する時、涙で蒔いた種は豊かな実を結ぶのです。

ですから私たちは苦しみや問題という鞭を受ける時、恨んだり、嘆いたりしてはならないのです。悔い改め、不信仰と不従順の罪を捨て、主を信頼しなければなりません。愛の神さまは私たちを強くささえてくださるのです。

お祈り:愛であられる天の父なる神さま、感謝します。毎日の生活の中で多くの苦しみや問題にあいます。けれども神さまは、苦しみや問題こそ私と家族にとって必要であることをご存じです。その時に、私が神さまにしっかりと立ち返り、不従順と不信仰の罪を捨てることが出来るようにしてください。私と家族がいつも喜び、絶えず祈り、すべての事に感謝できるようにしてくださり、力の神さまに信頼できるようにしてください。主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン

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