5月7日 恵みが満ちあふれる生活

【主】は彼の前を通り過ぎるとき、こう宣言された。「【主】、【主】は、あわれみ深く、情け深い神。怒るのに遅く、恵みとまことに富み、」《出エジプト記 三十四・6》

神さまは善いお方です。いつも私たちに良いものを与えて下さいます。私たちがいのちに満ちをあふれることを願っておられます。神さまは愛だからです。思いやりがあり、怒らず、恵みとまことに満ちておられるからお方です。

この神さまの恵みが、私たちの毎日の生活の中で満ちあふれるためには、どうすればよいのでしょうか。それは私たちが怒らないことです。神さまも私たちに向って怒ることを遅くされる、ときょうのみことばに書かれています。怒ると、私たちが正しく考える力や判断する力がストップしてしまいます。心臓や血管が正しく働かなくなります。血管は硬くなります。血圧が高くなり、心臓麻痺を引き起す原因になるのです。

更には、怒ることの結果、私たちは悪の道を歩むようになるからです。「怒ることをやめ、憤りを捨てよ。腹を立てるな。それはただ悪への道だ《詩篇 三十七・8》」と書かれている通りです。モーセによって導かれ、カナンの地へと向っていたイスラエルの民は荒野で飲む水がなくて苦しむと、神さまを恨み、モーセを恨みました。このことに怒ったモーセはイスラエルの民に「逆らう者たちよ。さあ、聞け。この岩から、われわれがあなたがたのために水を出さなければならないのか《民数記 二十・10》」と言い、持っていた杖で岩を二度打ちました。すると岩から水がわき出て、イスラエルの民は思う存分、水を飲みました。ところが、神さまはモーセとアロンにおっしゃいました。「あなたがたはわたしを信頼せず、イスラエルの子らの見ている前でわたしが聖であることを現さなかった。それゆえ、あなたがたはこの集会を、わたしが彼らに与えた地に導き入れることはできない。《民数記 二十・12》」 モーセのように偉大なしもべでも怒りをこらえきれず、神さまとの関係を正しく保ち続けることが出来なくなり、罪を犯したのです。その結果、モーセとアロンは、カナンの地に入る祝福を失ったのです。

今も、確かに神さまの祝福の中に招かれているのにもかかわらず、怒りをこらえきれずに、祝福を失ってしまう人がどんなに多くいることでしょうか。私たちの毎日の生活で、「怒って当然でしょう!」という出来事や人物に、多く出会います。だからと言って、その時に怒れば、自分が損をするのです。主の祝福を失うのです。

私たちは怒りがこみ上げる時、どうすれば良いでしょうか。怒りたくなる時、賛美するのです。怒りがこみ上げて来る時、賛美すれば、聖霊さまは私たちの怒りをしずめてくださいます。また怒りたい時、「20分後に怒ろう」と決心し20分待てば、怒りは消えます。そうすれば、怒らなくて本当に良かったと思うようになります。また相手の人を理解しようとすれば、怒りは収まります。そうする時、私たちの心の姿勢が肯定的になり、イエスさまに立ち返るのです。

お祈り:私たちといつも共にいてくださる天の父なる神さま、感謝します。私と家族が神さまの大いなる愛を悟り、怒ることをやめ、忍耐と喜びをもって生活できるようにしてください。心が成長できますように。家庭と社会でイエスさまのような人格を持って生きるようにしてくださり、すべての人々にキリストの香りを伝えるようにしてください。主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン

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