5月6日 サウル王の失敗

わが神。私はみこころを行なうことを喜びとします。あなたのおしえは私の心のうちにあります。 《詩篇 四十・8》

神さまの御心に逆らい、自分の考えや判断のままに行動する人は、心の平安を失い、苦しむようになります。サウル王が、そのような人でした。神さまは預言者サムエルを通して、イスラエルの王サウルに命じました。「今、行ってアマレクを討ち、そのすべてのものを聖絶しなさい。容赦してはならない。男も女も、幼子も乳飲み子も、牛も羊も、らくだもろばも殺しなさい。《Ⅰサムエル 十五・3》」

サウル王はアマレクを攻撃しました。けれども自分の力を見せつけるために、アマレクの王アガグを生けどりにし、羊や牛の中でも肥えたものは殺さず、連れ帰って来たのです。

預言者サムエルはサウル王に会いに来て、言いました。「なぜ、あなたは【主】の御声に聞き従わず、分捕り物に飛びかかり、【主】の目に悪であることを行ったのですか。《Ⅰサムエル 十五・19》」サウルは弁明して言いました。「私は、【主】の御声に聞き従い、【主】が私に授けられた使命の道を進みました。私はアマレク人の王アガグを連れて来て、アマレク人たちは聖絶しました。兵たちは、ギルガルであなたの神、【主】にいけにえを献げるために、聖絶の物の中の最上のものとして、分捕り物の中から羊と牛を取ったのです。《同 十五・20~21》」サムエルは言いました。「【主】は、全焼のささげ物やいけにえを、【主】の御声に聞き従うことほどに喜ばれるだろうか。見よ。聞き従うことは、いけにえにまさり、耳を傾けることは、雄羊の脂肪にまさる。従わないことは占いの罪、高慢は偶像礼拝の悪。あなたが【主】のことばを退けたので、主もあなたを王位から退けた。《同 十五・22~23》」

サウルは、このように主に逆らったので、神さまに捨てられ、王位から追われました。神さまの御心に逆らったサウル王は、精神的な病気になり、悲惨な最期を迎えました。神さまの御心を、人間の自我によって踏みにじる人は、平安を失い、苦しむようになります。

神さまを敬い、礼拝をささげる人を、主は喜ばれます。けれども、この神さまの御心を捨てる人は、平安を得ることはできません。主は、十分の一返金をささげることを願われ、伝道することを願われ、信仰を守り、みことばを実践することを願われます。この御心を捨てる人は、結局、心が様々にもつれ、苦しむようになるのです。

神さまは、ある人に特別なお考えやご計画を持っておられます。その人が、その神さまのご計画のために、献身することを願われます。その時、これに逆らうなら平安を失い、悩むようになります。誰でも、神さまを喜ばせた時に、平安を得ることができます。ですから、私たちはいつも、神さまの御心を知るために努力し、神さまの御心の通りに生きて行かなければなりません。

お祈り:恵みにより私たちを顧みてくださる天の父なる神さま、感謝します。神さまの御心に従って生きられなかった、すべての不従順を赦してください。これからは神さまの御心に従って生活します。主よ、私と家族の支えになってくださり、まことの平安を与えてください。私と家族に賛美と祈りの声が絶えないようにしてくださり、正しい信仰の道を歩むようにしてください。主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン

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