恐れてはならない。しっかり立って、今日あなたがたのために行われる【主】の救いを見なさい。あなたがたは、今日見ているエジプト人をもはや永久に見ることはない。【主】があなたがたのために戦われるのだ。あなたがたは、ただ黙っていなさい。《出エジプト記 十四・13~14》
300万人ものイスラエルの民がエジプトから脱出した後、天のお父さまは彼らを紅海の岸辺に導かれました。そして何と、彼らの後ろからは、エジプトの軍隊が彼らを捕らえようと追い迫って来ました。イスラエルの民は、モーセに向かい不平不満を言いました。「エジプトには墓がないので、あなたは私たちを連れて来て、この荒野で死なせるのですか。私たちをエジプトから連れ出したりして、いったい何ということを私たちにしてくれたのです。」 しかしモーセは、『救いの働き』は天のお父さまのなさる働きであることを、知っていました。ですからモーセは、自分たちにできる手段や方法を用いずに、天のお父さまに願いました。そしてイスラエルの民に言いました。「恐れてはならない。しっかり立って、今日あなたがたのために行われる【主】の救いを見なさい。あなたがたは、今日見ているエジプト人をもはや永久に見ることはない。【主】があなたがたのために戦われるのだ。あなたがたは、ただ黙っていなさい。」
その結果どうなったでしょうか。聖霊さまが働かれ、紅海の水は真っ二つに分かれ、イスラエルの民は紅海の海の底を歩いて渡りました。イスラエルの民を追って来たエジプトの軍隊は、彼らの後を追って海の底に入るやいなや、紅海の水に飲み込まれ、海のもくずとなりました。
カナの結婚式でイエスさまがなさった奇跡を見ても、私たちは御業をなさる聖霊さまについてよく知ることができます。結婚式に集まった人たちが大勢集まって混み合い、パーティー用のぶどう酒はすぐに底をついてしまいました。その時イエスさまの母マリヤは、手伝いに来ていた人たちに「あの方が言われることを、何でもしててください《ヨハネ 二・5》」と言いました。マリヤも、仕事は主のなさることであることを確かに知っていました。マリヤは急に起きた難しい問題を解決されるのは、イエスさまであるということを知っていたのです。そうです! 神の子であるイエスさまは救って下さいます。私たちの「理解を超えた大いなること」をなさってくださいます。ですから私たちは、救い主であるイエスさまに、すべてをお頼りし、すべてをお任せしなければなりません。
イエスさまは手伝いの人々に、「石の水がめに、縁まで水をいっぱいに満たしなさい。そして、そこから水をくんで、パーティーの世話役のところに持って行きなさい」とおっしゃいました。手伝いの人がイエスさまのおっしゃった通りにすると、水は最高級のぶどう酒になっていました。それを飲んだ世話役は、初めのぶどう酒よりもっと良いぶどう酒が出たと言って喜びました。この新婚家庭が始まった最初の日に襲って来た難しい問題は、このようにイエスさまの御力によって解決されました。
天のお父さまは今も、「理解を超えた大いなること」を私たちにしてくださいます。天のお父さまの解決方法は、私たちの考えや理解を超越しています。ですから私たちは、『救いの働き』をなさってくださる主に、すべてをお頼りし、おまかせし、主の御心に従わなければなりません。私たちが自分たちで選び取る手段や方法は、冷汗を流し、心配し、苦しむだけのものです。ねじり鉢巻をして頑張ります。冷汗を流し、心配し、苦しむことは、呪いの結果です。キリスト者は、イエスさまによって涼しい顔をしていられます。主に信頼する者は、あわてることがないからです。ですから私たちは救い主イエスさまに、すべてをお頼りし、すべてをお任せしなければなりません。
お祈り:私たちと共にいてくださる天のお父さま、感謝します。私と家族が、毎日の生活の中で、聖霊さまにすべてをお頼りし、お任せして、すべてを感謝して、喜んで生きて行けるようにしてください。私たちの手段や方法には限界があります。主よ、導いてください。救ってください。主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン
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