7月5日 問題を見る目

あなたは、あなたの神に立ち返り、誠実と公正を守り、絶えずあなたの神を待ち望め。《ホセア書 十二・6》

私たちは、いつも問題を持って生きています。特に今は、社会的にも、個人的にも、多くの問題に直面しています。このような時、私たちに必要なものは「問題を見る目」です。多くの人が問題に直面した時、その表面だけを見てしまいます。目の前の悪い事がらや、悪い現象を、人間の知恵や力によって解決しようとします。しかし、キリストに付く者は問題に直面した時、まず天の父を仰ぎ見ます。そして、地の問題を見ます。私たちが先ず主なる神を仰ぎ見てから、次に問題を見れば、問題に対する解決策を発見することができるのです。

イスラエルに、エリシャという主に大きく用いられた預言者がいました。エリシャは聖霊さまの啓示によって、敵国であるアラム軍の様子を手に取るように知ることができました。彼は、聖霊さまから教えられたことをイスラエルの王に報告しました。ですから、アラム軍はイスラエルを攻撃するたびに敗けてしまいました。アラム王は家来たちを呼んで言いました。「われわれの内に、イスラエルの王と通じているスパイがいて、私たちの秘密をあらいざらい告げている者がいる。そやつを突き止めなさい。」その時、家来の一人が言いました。「いいえ。王さま。イスラエルにいる預言者エリシャが、王さまが寝室の中で語られる言葉までも、イスラエルの王に告げているのです。」家来の話を聞いたアラム王は、直ぐドタンにいるエリシャを捕まえて来るように言いました。こうしてアラムの軍隊が、馬と戦車を率いて、ドタンのエリシャの周りを包囲しました。朝、エリシャの従者ゲハジが目覚めて、家の周りを見ると、何と、敵の大軍が自分たちを包囲しているではありませんか。ゲハジは急いでエリシャにそのことを伝えました。するとエリシャは言いました。「恐れるな。私たちとともにいる者は、彼らとともにいる者よりも多いのだから。《Ⅱ列王 六・16》」そして主に祈りました。「どうか、彼の目を開いて、見えるようにしてください。《同 六・17》」すると主はゲハジの心の目を開いてくださいました。ゲハジが見ると、天使と火の馬と戦車が、自分たちを包囲していました。ゲハジは、心の目を通して「天」を見てから「地」を見ました。もうアラム軍は怖くも何ともありません。このことを知っていたエリシャは、「恐れるな。私たちとともにいる者は、彼らとともにいる者よりも多いのだから」と大胆に言うことができたのです。しかし、地の問題だけを見ていたゲハジは、恐れてうろたえたのです。

私たちも、このゲハジと同じように生きています。問題に直面した時、問題だけを見ると絶望するしかありません。ですから、私たちは主に立ち返り、真心から、正しい心を持って、主だけを仰ぎ見るのです。そうする時、現実の問題に絶望することなく、聖霊さまと共に大胆に生きて行くことができます。

お祈り:私たちを救ってくださる天のお父さま、感謝します。私と家族は、真心から、正しい心を持って、主を見上げることができませんでした。赦してください。私と家族がどのような苦しみに会っても、その苦しみだけを見て絶望しないようにしてください。救ってくださるイエスさまを見上げ、賛美し、感謝するようにしてください。聖霊さまに、感謝と賛美をおささげします。イエス・キリストのみ名によってお祈りします。アーメン

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