8月2日 主に仕えなさい

勤勉で怠らず、霊に燃え、主に仕えなさい。《ローマ人への手紙 十二・11》

天のお父さまと人との関係は、「垂直の関係」です。人がこの「垂直の関係」をいい加減にすれば、「水平の関係」、すなわち人と人との関係も、荒野のように荒れすさんでしまいます。

神の形に似せて創造された人間にとって、神を礼拝して生きることが最も大切なことです。ところが、初めの人アダムとエバは、神に逆らい、罪を犯しました。罪が人類に入ったことにより、アダムとエバの子孫である私たちが住んでいる地上には、苦しみと悲しみ、あらゆる悪、死と呪いが、はびこっています。神を失った人は、からまった糸のようにややこしく、わけの分からない生活、不幸な人生を生きるしか、道がなくなってしまったのです。ですから、「垂直の関係」の回復、神との和解は、どんなに重要でしょうか。人はまず何にも勝って、神に仕えることを、毎日の生活で優先順位のトップに置かなければなりません。

西洋のことわざに、次のようなものがあります。「馬車を馬の前に置くな。」 馬車を馬の前に置いたら、楽に移動することができなくなるということわざですが、優先順位をしっかりと決めなさいという教訓のためのことわざです。今日、このことわざのような愚かなことをするクリスチャンが、本当に多くいます。つまり、「先にしなければならないことと、後にしてもかまわないこと」の順序をさかさまにして、一所懸命、毎日の生活を送っている人です。この西洋のことわざにたとえるならば、キリスト者にとって、神に仕えることは「馬」です。毎日の生活は「馬車」です。神に仕えることを、日常のすべてのことの前に置くならば、毎日の生活の必要は必ず満たされます。そうではなく、何を食べようか、何を飲もうか、何を着ようか、何を得ようかという日常生活のことを思い、そのことを前に置くならば、毎日の生活は苦しくなり、不幸が押し寄せて来ます。家族の関係や友人関係において、良い関係は持てなくなります。

ですから、朝早く起きて、天のお父さまにイエスさまの御名によって祈りましょう。みことばを読み、思い巡らしましょう。神の義をどのように実践しようかと思い、聖霊さまにお頼りしましょう。また、夜寝る前、聖書を読み、一日を省みて、悔い改め、また感謝しましょう。教会の礼拝会や祈祷会に出席し、心を込めて礼拝しましょう。また十分の一返金を天の父なる神さまにおささげしましょう。教会は、神の国をこの地上に広げていくための基地です。またキリストのからだです。神さまに対して、また神さまの働きを成し遂げる教会に対して、什一返金や様々な献金をもって心から感謝のささげものを捧げましょう。このことが、絶対的に最優先にされなければならないことなのです。

またキリストの弟子として、私たちの周囲の人々に福音を宣べ伝えましょう。世の光、地の塩の働きをしましょう。これが神の国と義を求める生活です。神さまは、私たちがそのような人生を生きることを願っておられます。今日、社会はますます複雑になっています。人々は、明日がどうなるか分からない日々送っています。勇気と希望を見出すことができないでいます。この世に縛られたまま生きています。このような時代、そのような人々の中で、私たちが本当に勇気と希望をもって、幸いな人生を生きて行くために、人の生み出す手段と方法を捨てましょう。絶対的な主権者である神さまをお頼りし、神の国と義を求めながら生きて行きましょう。

お祈り:私と家族と共におられる天のお父さま、感謝します。私と家族は神さまにお仕えするより、世と世の欲とに仕えていました。赦してください。いつも神の国と義を求める私と家族になれるようにしてください。隣人に対して、世の光と地の塩として働きができるようにしてください。主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン

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