だれでも、自分の利益を求めず、ほかの人の利益を求めなさい。《コリント人への手紙 第一 十・24》
私たちは今、人間の歴史の中で、最も利己主義・自分中心主義に満たされた社会で生活しています。
有毒な添加物を、平気で食品の中に使う企業があります。自分が得をするために、人を利用するだけ利用しています。自分にとって、その人を利用する価値が無くなると捨てます。そればかりか、自分が得をするためなら、他人の財産や命までも奪うという事件や犯罪が、多く起こっています。このような利己主義に満たされた社会の中にある家庭も、その影響を受けています。家庭の中に利己主義が侵入して来て、夫と妻が、親と子が、親戚同士が、分裂し、お互いに傷つけ合っています。
聖書は、世の終わりには利己主義のために恐ろしい時代が来ると、言っています。「終わりの日には困難な時代が来ることを、承知していなさい。そのときに人々は、自分だけを愛し、金銭を愛し、大言壮語し、高ぶり、神を冒瀆し、両親に従わず、恩知らずで、汚れた者になります。また、情け知らずで、人と和解せず、中傷し、自制できず、粗野で、善を好まない者になり、人を裏切り、向こう見ずで、思い上がり、神よりも快楽を愛する者になり、見かけは敬虔であっても、敬虔の力を否定する者になります。こういう人たちを避けなさい。《テモテへの手紙 第二 三・1~5》」 利己主義の最終的に行き着くところは、死です。アダムとエバの悲劇も、この利己主義が原因です。
天の父なる神さまは、私たちの家庭が義と平和と喜びで満ちあふれることを、願っておられます。ですから、父は惜しむことなく、ひとり子イエス・キリストを私たちに与えてくださり、十字架の上で私たちの罪と病を贖ってくださったのです。この尊い犠牲、イエス・キリストを心に受け入れる人には、永遠の神のいのちが与えられます。私たちも自分の利益を捨てて、他の人が利益を得ることを心がけた時、天の父なる神から豊かな祝福が与えられるのです。家庭の平和と喜びは、自分が得をするという利己主義を捨てるところから始まります。
お祈り:祝福の源であられる天のお父さま、感謝します。私と家族は今、利己主義を捨てます。けれども、私たち自身の力では、完全に捨て去ることができません。聖霊さまの力を与えてください。どうか自分の利益よりも、他の人の利益を考える者としてくださいますよう、お願申し上げます。主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン


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