そこで、私は彼らのところに使者たちを遣わして言った。「私は大工事をしているから、下って行けない。私が工事をそのままにして、あなたがたのところへ下って行ったために、工事が止まるようなことがあってよいものだろうか。」《ネヘミヤ記 六・3》
ネヘミヤの名前は、「ヤーウェが慰めを与えてくださる」という意味です。イスラエルがペルシヤに支配されていた当時、ネへミヤはペルシヤの宮殿で王に仕える役人でした。王の食事の毒見役をしていた献酌官でした。ある日ネヘミヤは、エルサレムの城壁は崩れ、城門は火で焼きはらわれたままであることを聞きました。彼は、大変悲しみ、数日の間、喪(も)に服し、断食して祈り、天の神さまの前に祈りました。その後、ネヘミヤが仕えているアルタシャスタ王に、自分の祖国が荒れ果てたままであることを伝えました。すると王は快く、ネヘミヤがエルサレムの城壁を再建するため、故国に帰ることを許してくれました。エルサレムに帰ったネヘミヤは、いろいろな困難の中に置かれていましたが、わずか52日間で城壁を再建して、天の父なるに神さまに栄光をささげました。
今日のみことばは、このネへミヤが城壁を再建しているときに告白しことばです。ネへミヤは三つの困難によって苦しめられました。第一は、根拠のない悪口を言われる(中傷)の陰謀でした。城壁を再建しているネへミヤをさして、周囲の国々は、ネへミヤが武力を持ち、ペルシヤ王に反逆する準備をしているのだと言いふらしました。第二は、敵はネへミヤを暗殺し、城壁再建の工事を止めようとたくらみました。第三は、敵はネヘミヤと平和条約を結ぶことを提案してきました。そのことによって工事を遅らせようとしました。
ネヘミヤの城壁工事は何の問題もなく、何の妨害もなく、平穏のうちに完成したのではなく、そのような悪だくみや落とし穴、暗殺の陰謀がある中で、身を削るような苦難の中で成し遂げられたのです。そのような状態の中で彼は、「そこで、私は彼らのところに使者たちを遣わして言った。『私は大工事をしているから、下って行けない。私が工事をそのままにして、あなたがたのところへ下って行ったために、工事が止まるようなことがあってよいものだろうか』」と告白したのです。
このネへミヤの姿を通し、私たちは、十字架の上で救いを成就するため、最後まで忍耐されたイエスさまの姿を見ることができます。そして、信仰に固く立って退かない、多くの使徒たちの姿を見ることができます。そしてまた、今の時代、信仰回復(リバイバル)のために努力しているクリスチャンの姿を見ることができます。信仰生活には、いろいろと難しい問題や迫害がつきものです。しかし、私たちは決して妥協することはできません。イエスさまの贖いと聖霊さまの力、主の力といやし、御恵みと永遠のいのちの希望をしっかりとつかんで、最後まで諦めてはいけません。《詩篇 七十八篇》には、エフライムの人々は矢をつがえて弓を射る軍人でしたが、戦いの日には退却したと書かれています。私たちは、天の御国の拡張のためには絶対に退いてはなりません。「わたしの義人は信仰によって生きる。もし恐れ退くなら、わたしの心は彼を喜ばない《ヘブル書 十・38》」と書かれている通りです。
お祈り:聖であられる天のお父さま、感謝します。いのちの主よ、私と家族の信仰は荒れすたれています。どうか信仰を回復させてください。絶望と苦痛が消え去り、喜びと希望が満ちあふれますように。いかなる苦難や迫害が迫って来ても、信仰の工事を途中で止めることのないよう、聖霊さま、助けてください。主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン


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