12月4日 主の3つの御声

神はみこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行わせてくださる方です。《ピリピ人への手紙 二・13》

兄エサウの怒りを恐れ、母ラケルの兄ラバンの住むパダン・アラムで、ヤコブはおよそ16~17年暮らしました。そしていよいよ、このパダン・アラムを旅立つ時が近づいて来ました。ヤコブは、この時、主なる神の3つの御声を聞きました。第一が心の内の願い、第二が状況による導き、第三がみことばによる確信です。ヤコブは出発する前、「右良し、左良し、前良し」と、三方を確認するように、神の3つの御声を確認したのです。

第一に、きょうのみことばに書かれているように、ヤコブの心の内に強い願いが与えられました。11番目の息子ヨセフが生まれた頃、ヤコブには故郷カナンの地に帰る思いが、日ごとに募っていったのです。「ラケルがヨセフを産んだころ、ヤコブはラバンに言った。『私を去らせて、故郷の地へ帰らせてください。妻たちや子どもたちを私に下さい。彼女たちのために私はあなたに仕えてきました。行かせてください。あなたに仕えた私の働きは、あなたがよくご存じなのですから。』《創世記 三十・25~26》」 ヤコブの内に、神の思い、神から与えられる強い願いが立てられました。そして彼は、カナンに帰るための準備を始めましたが、すぐに故郷に向かうことはせず、更に主の御声を待ちました。

第二に、ヤコブは、自分の周りの状況を確認し、故郷に帰ることが主の導きかどうか確認しました。ヤコブは故郷に帰るため、準備を始めました。それは、自分の家畜の群れを持つということです。ヤコブは伯父のラバンと、次のような契約を結びました。羊や山羊の中で、体毛がブチやマダラのものはヤコブの所有として良いという契約でした。主はヤコブを祝福し、羊と山羊が出産するたびに、ブチやマダラのものが沢山産まれました。これは明らかに、主が状況を通してヤコブを導いておられるしるしでした。また、ラバン一家とヤコブの関係が悪くったことも、主が状況によって導いておられることでした。ヤコブは今まで通りの生活をしているのですが、なぜか伯父一家との関係が悪くなっていったのです。「ヤコブがラバンの態度を見ると、はたして、それは彼に対して以前のようではなかった。《創世記 三十一・2》」これも、主が状況によって導いてくださっているしるしとなりました。ヤコブは、状況が神の導きに違いないと思いながらも、まだ待ちました。神は必ず語り掛けてくださいます。ヤコブの人生は、主のものとなっています。主が全責任をもって導かれるからです。主が「今です」とおっしゃるまで、ヤコブは主の御声を待ちました。

第三に、みことばによる確信です。「【主】はヤコブに言われた。『あなたが生まれた、あなたの父たちの国に帰りなさい。わたしは、あなたとともにいる。』《創世記 三十一・3》」そしていよいよ、ヤコブは、「カナンの地に帰りなさい」という主からの語りかけを聞きました。主のみことばが与えられたなら、どのようなことが起ころうとも、主は、必ず折々に介入してくださり、必ず守り、助け、最後まで導いてくださいます。こうしてヤコブは出発する前、「右良し、左良し、前良し!」と三方を確認し、故郷に向けて旅立って行ったのです。(後ろは、主が守ってくださいます。《創世記 三十一章》には、その神の守りが書かれています。)

このように、3つの主の御声、主によって与えられる確信は、私たちが主の御心を求める際に、絶対になくてはならないものです。自分の悟りではなく、主なる神の知恵あるみことばによって行動する者とならせて頂きましょう。

お祈り:生きておられる天の父なる神さま、感謝します。世の人は、自分の悟りや経験を頼ります。けれども私たちは、主の御心を信頼します。心の内に与えられた願い、自分の周りの状況、そして主の約束のみことばという3つの主の御声により、日々歩みます。主の御心を求め、従います。主のみことばが、私たちの一歩一歩を照らす灯火であり、道を照らす光だからです。主よ、どうか、私と家族が、この主の3つの御声を聞きながら、主に忠実に、最後まで従う弟子となれますよう、聖霊さま、助け、導いてください。主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン

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