あなたに一ミリオン行くように強いる者がいれば、一緒に二ミリオン行きなさい。《マタイの福音書 五・41》
今、私たちの生活は、まるで機械の歯車のようです。自分に任された事だけを、毎日同じように繰り返しているだけの日々です。隣に困った人や苦しんでいる人、体調の悪い人がいたとしても、自分と関係がないので見向きもしません。関わりを持とうとしません。このような心の態度は、神さまに喜ばれるものではありません。きょうのみことばに書かれているように、イエスさまははっきりとおっしゃっています。「あなたに一ミリオン行くように強いる者がいれば、一緒に二ミリオン行きなさい。」 人は自分に与えられた仕事や義務、やらなければならないことを全部やることが正しいことだと思っています。それが、正直な態度で、まじめで、真心のこもった態度であると思っています。けれどもイエスさまは、おっしゃいます。一ミリオン行けと言われたなら、一ミリオンだけ行くというようなことではいけません。自分に与えられた仕事を全部やっただけでは、まじめで、真心のこもった心の態度ではないと。その人のためにもっと多くのことをやりなさい、その人が喜んでくれるほどたくさんのことをしなさい、とおっしゃっているのです。
アメリカのピッツバーグで、本当にあった話です。雨の降る、ある日の午後、家具屋さんのショーウィンドーをのぞいているおばあさんがいました。お店の中にはお客さんはいません。店員たちはおしゃべりに夢中になっていました。しばらく経って、お店の外で、ウィンドー越しに家具を眺めているおばあさんがいることに気がついた店員の一人が、そのおばあさんをお店の中に連れて来ました。そして椅子を差出しました。おばあさんは「私は、家具は買いませんから結構です」と言っても、店員は「いいんです。どうぞお座り下さい」と言って勧め、お茶も出しました。そして家具についていろいろ説明しました。実はこのおばあさんは、迎えの車が来るのを待っていたのです。そのことを知った店員は車のナンバーを聞いて、何度もお店の外に行ったり来たりしながら、車の到着を気にかけていました。そのうち迎えの車が来たので、その店員はおばあさんを店の外まで連れて行き、お見送りしました。その店員は、この日の出来事などすっかり忘れ、毎日仕事をしていました。ところが何日かが過ぎて、店員に驚くべき手紙が届きました。あのおばあさんは実は、有名なカーネギーという人のお母さんだったのです。お母さんからこの日の話を聞いたカーネギーは、感動して、今建築中の自分の家の家具の全部と、自分の会社の事務用の家具の全部を、この店員に注文すると言って来たのです。小さな家具屋だったこのお店は、大繁盛し、大きな店となりました。まじめで真心のこもった心の態度で、一人のおばあさんに接したこの店員は、思いもしなかった祝福を受けたのです。
ですから、私たちも自分が受け持った仕事を行う時、一ミリオンの上にまた一ミリオンを加える態度で仕事をする必要があります。天の父なる神さまは、このような私たちの心の態度をご覧になり、主の奇跡を現してくだり、多くの人に愛を伝えて下さるのです。まじめで、真心のこもった心の態度で、隣人に仕えるとき、天の父なる神さまは、あふれるばかりの祝福を注いで下さるのです。
お祈り:私たち一人ひとりを愛して下さる天の父なる神さま、ひとり子イエスさまを与えてくださったほどに、私たちを愛して下さって感謝します。神さまから愛を頂いた私たちが、今度は、その愛を惜しげもなく隣人に与えることができますように。自分中心の考えを捨て、イエスさまの愛を伝えることができますよう、聖霊さま、お導きください。主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン


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