3月31日 この世で最も大きな祝福

さあ、あなたは神と和らぎ、平安を得よ。そうすれば幸いがあなたのところに来るだろう。 《ヨブ記 二十二・21》

ある田舎に、一組の夫婦が住んでいました。夫は、何とかしてお金をもうけ、良い家に住み、良い服を着、おいしい物をお腹一杯食べ、ぜいたくな暮らしをしたいと考えていました。朝早く起きては仕事に出かけ、夜遅く家に帰って来て、夕飯を食べては寝る、という単調な日々を送っていました。一方妻は、感性が豊かで芸術を好み、きれいな景色を眺めることが好きでした。妻は夫に不満を持っていましたが、夫と一緒にどこかきれいな景色を眺めに行くことを願っていました。けれども、妻は夫の無愛想な態度に負け、一緒に旅に行く夢を捨ててしまいました。その後、妻は病気になりました。盲腸炎になり、盲腸が破裂し、腹膜炎を起こしてしまいました。

盲腸の手術をした妻は一向に回復せず、ある日医者は、彼女に死の宣告を下しました。理由は、妻が生きる希望を捨ててしまったからです。極度の貧血になり、死を迎える状態となってしまいました。この話を聞いた夫は、自分の身体から輸血するよう医者に願いました。幸いにも二人は同じ血液型だったのです。田舎にある小さな病院なので、輸血用の器具がありません。夫の腕から妻の腕に、直接輸血することにしました。夫の血が自分に流れ込むのを見ていた妻は、夫の無言の態度の中に、自分を熱く愛しているという事実を知り、その時、心の中のすべての憎しみの感情が洗い流されて行き、生きようという希望を持ちました。

この短いお話には、霊的な意味があります。私たちは罪を犯し、神さまから捨てられて当然な、汚れた罪人です。私たちが余りにも罪に汚れているので、神さまがどんなに私たちを愛しているとおっしゃっても、信じることができません。ですから、神さまはひとり子をお送り下さいました。傷もなく、しみもない、咎も罪もないひとり子イエスさまが、私たち罪人が神さまと和解するため、十字架の上で血を流してくださいました。私たちと和解することを願い、私たちを赦し、救ってくださる神さまの愛は、哲学や宗教以上に力があります。イエス・キリストの十字架の前に進み出て、キリストの血を、信仰をもって受け入れる時、私たちの心の中には、何物にも代えがたい平和が満ちあふれるのです。

この世で最も大きな祝福は、心の平安です。今の時代は、不安の時代です。どこへ行って見ても、人々は抑圧され、精神的に苦しみ、悩んでいます。

イエスさまは、この地上を離れ、天に帰る前におっしゃいました。「わたしは、あなたがたに平安を残します。わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。《ヨハネ 十四・27》」 イエス・キリストの血潮によって、私たちが神さまと和解する時、真の平安が心に与えられ、その時、神さまの平安という何物にも代えがたい祝福が、私たちに注がれるのです。 お祈り:罪と咎によって死んでいた私たちを、キリストの血潮によって生かしてくださった天の父なる神さま、感謝します。救われた私たちは、どのような苦難の中でも絶望せず、賛美することができることを知っています。この信仰をもって、険しいこの世の中を生きて行けるようにしてください。愛を実践できるようにしてください。私と家族を、主のご臨在の中で守ってくださり、罪の道に進まないように導いてください。主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン

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