7月20日 御国を受け継ぐことの保証

聖霊は私たちが御国を受け継ぐことの保証です。《エペソ人への手紙 一・14》

確かに、イエスに、ただイエスによってだけ、養われることを学んだ人は、何という知恵と知識を得、何という喜び、何という慰め、何という心の楽しみを経験するのだろうか。

しかし、私たちの地上生涯において、どんなに良く理解出来たとしても、キリストの素晴らしさの一部を理解するに留まるだけである。昔の或る作家が言ったように、「味見程度に味わうに過ぎない!」のである。私たちは、「主がいつくしみ深い方であることを、確かに味わいました。《Ⅰペテロ 二・3》」そうではあるが、主がどれほど素晴らしいお方であり、恵み深いお方であるかは、まだまだ知らないのである。しかし、私たちは、主が麗しいお方であることを知ったがゆえ、更に深く主を知りたいと望んでいるのである。私たちは既に、キリストの死と復活による義認と魂の救いという、御霊の初穂を味わった。そのことにより、私たちは、天の御国の果物を心行くばかりに味わおうとして飢え渇くのである。「御霊の初穂をいただいている私たち自身も、子にしていただくこと、すなわち、私たちのからだが贖われることを待ち望みながら、心の中でうめいています。《ローマ 八・23》」地上では、荒野にいたイスラエル人のように、エシュコルのぶどうの一房を食べただけであるが、天の御国では、ぶどう園の中に入る。地上では、コエンドロの種のようなマナが、極わずかに天から降って来るのを見るだけであるが、天の御国では、天の御国のパンと穀物を食するのである。

私たちは今、霊的な教えを教えられている初心者に過ぎない。アルファベットは習ったが、単語を読むことも出来なければ、ましてや文章を組み立てることも出来ない。しかし、或る人が言ったように、「天の御国にほんの五分間いれば、地上のすべての神学者たちと会うよりも多くを知る」のである。私たちは今、叶えられていない多くの望みを持っている。しかし、やがて全ての望みが叶えられる時が来る。そして、その永遠の喜びの世界で、私たちに与えられている全ての力にふさわしい、麗しい使命と奉仕を、各々が見い出すのである。

クリスチャンよ。天の御国の祝福を数年後には体験するのである。もう直ぐ、あなたは全ての試練と困難から解放される。あなたの目は今、涙で一杯になっているが、もはや泣くこともない。御座に座しておられる主の輝きを、あなたは言い尽くすことの出来ない喜びをもって見るのである。いいいえ、それだけではない。あなたは主の御座に座るのである。そして、主が栄光の内に勝利を収める時、その勝利に共に与ることが出来る。主の冠、主の喜び、主の楽園、これらは全てあなたのものになる。あなたは、主と共に共同の相続人となる。主は万物を相続なさる。あなたも主と共に、万物を相続するのである。

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