5月28日 神の栄光に招かれる

神は、あらかじめ定めた人たちをさらに召し、召した人たちをさらに義と認め、義と認めた人たちにはさらに栄光をお与えになりました。《ローマ人への手紙 八・30》

ここに非常に重要な真理が記されている。それは、信仰者であるあなたのためである。

あなたは今、貧しく、苦しみ、また人から認められていないかもしれない。しかし、このみことばにより、あなたは励ましを得、力を得るに違いない。あなたは、何のために神に呼び出されたのだろうか。その結果、あなたは何のために生きるようになったのだろうか。あなたの「召し」と、その召しによってもたらされる「目的」を、思い返してご覧なさい。特に、このみことばに語られているような祝福があなたにもたらす結果について、思いを潜めてご覧なさい。

事実、今あなたは神の子どもである。同様に、事実、あなたの会っている試練は、間もなく終わりを告げる。そして、事実、神の御心にある全てがあなたのものとなり、至福の時を持つようになるのである。

しばらく待ちなさい。そうすれば、重荷を負い、労して来たあなたの頭には、栄光の冠が戴ける。熱心に労して来たあなたの手には、勝利のしるしであるナツメヤシの枝が握られることになる。あなたが今会っている苦難を、嘆いてはならない。むしろ、間もなく「悲しみも、叫び声も、苦しみもない《黙示録 二十一・4》」場所に移されることを喜びなさい。エリヤを天に引き上げて行ったのと同じ火の戦車と火の馬が、あなたを天に迎えるため、戸口の外まで来ている。そして一瞬の内に、義と認められたあなたに、神はさらに栄光をお与えになるのである。永遠に続く賛美の歌が、あなたの口から上ろうとしている。天国の門が、あなたのために開かれている。永遠の安息に入り損ねるなどと、思ってみてもいけない。

もし、主があなたを呼び出してくださったなら、何物も主の愛からあなたを引き離すことはできない。苦難も、主との愛の帯を断つことは出来ない。迫害の炎も、主との愛の絆を焼き尽くすことは出来ない。地獄の鉄槌も、主との愛の鎖を断ち切ることは出来ない。あなたの身の安全は保障されている。初めにあなたを呼び出したお方の御声は、あなたをこの地上から天へと移すため、再びあなたに向けて語られる。あなたは、陰うつな死の暗闇から、筆舌に尽くし難い、不滅の輝きに移されるのである。安心しなさい。あなたを義と認めてくださったお方の御胸は、あなたに対する無限の愛に高鳴っている。

あなたは間もなく、栄光をお受けになったお方と共に住むようになるのである。あなたは、主と共に御国を受け継ぐのである。あなたは今、御国を受け継ぐにふさわしい者となるため、この地上で整えられ、その時を待っているのである。備えが終わったなら、天の御使いがあなたのもとに来、あなたを平和と喜びと祝福の天へと運んで行くのである。

「天には、悲しみと罪が微塵もない / とこしえに神と結ばれ、共に住まうのである」

こうして、あなたは永遠の安息を得ることになる。

注:「エリヤ」は、北イスラエル王国のアハブ王、アハズヤ王の時代に活躍した預言者である。彼の後継者であるエリシャの目の前で、エリヤは天からの使いである「火の戦車と火の馬」が現れ、エリヤは生きたまま、竜巻に乗って天へ上って行った。

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