8月5日 全てのことを働かせ益とする神

神を愛する人たち、すなわち、神のご計画にしたがって召された人たちのためには、すべてのことがともに働いて益となることを、私たちは知っています。《ローマ人への手紙 八・28》

或る点について、信仰者は絶対的な確信を持っている。例えば、船が前後左右、上下に激しく揺れる時、主は船尾に座しておられることを知っている。見えない神の御手が、常に全世界の舵を握っておられる。摂理という潮の流がどこに向かおうとも、神が舵を握っておられ、船は目的地に到着することを知っている。心を奮い立たせることを知っている信仰者は、あらゆる出来事に対して準備しているのである。

信仰者は荒れ狂う海を見渡し、栄光のイエスが大波の上を歩いて近づき、このようにおっしゃる御声を聞く。「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない。《マタイ 十四・27》」

また信仰者は、神が常に賢明な方であることを知っている。賢明な神にとり、事故や失敗などあり得ないし、あろうはずがないことを、信仰者は確信しているのである。それゆえ、信仰者はこう言う。「たとい、私の持っている全てを失おうと、それが神の御心なら、むしろ失った方が良い。」「神の御心、神の定められたご計画なら、最悪の災いであろうと、私にとって最も賢明であり、私にとって最も適切なことである。」「神を愛する人たち、すなわち、神のご計画にしたがって召された人たちのためには、すべてのことがともに働いて益となることを、私たちは知っています。《ローマ 八・28》」

クリスチャンは、そのことを単に理論として理解しているだけではなく、事実として知っている。

適切な割合により調合された毒薬であっても、全てが働いてクリスチャンを治療したのである。高慢な肉に切れ味の鋭いメスが入り、肉がきよめられ、治療を促したのである。今までの全ての出来事は相働いて益となり、最も神に祝福された結果をもたらして来た。それゆえ、神が全てを管理なさり、全てを賢明に治められ、悪からも善を生み出すと信じることにより、信仰者の心は確信に満たされ、あらゆる試練に冷静に対処することが出来る。信仰者はすべてを委ね、こう祈ることが出来る。「わが神よ。あなたの良いと思われるものを送ってください。あなたの子どもたちに害になるものを、あなたは決して与えられませんから。」

「わが魂よ、このように言ってはならない。 / 『いつになったら、神は私を思い煩いから解放してくださるのか。』 / 次のように告白しなさい。 / 全能なる神には、至る所に、しもべ、はしためがいる。 / 神の方法は崇高で、その御心は慈しみ深い。 / 神のなさることは、決して定められた時よりも早くはない。 / また、決して遅くなることもない。」

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